新型コロナはまだまだ。

  ここのところブログの更新がなかなかできない状況が続きました。久しぶりにお伝えしたいことがあり、書いてみました。

 まず、熱海市で起きた土石流の発生についてです。山腹にある谷間を埋める形で盛土造成したところに大量の雨が降り、排水が追い付かずに地盤が崩れ、大規模な土石流が発生してしまったとの報道がありました。犠牲となられた皆様に対し哀悼の意を表すところです。

 昨年7月定例会の一般質問で「いわき市における大規模盛土造成地」関連の質問をいたしました。当時の答弁によれば、本市の盛土造成対象地は約600箇所存在しますが、ゴルフコースや墓地なども含まれていることから、その土地利用はさまざまで、現在、その実態について、新旧の地図対比などを行い調査を進めており、今後、引き続き第二次調査等が行われ、その結果次第では対策工事の実施も必要となるとのことであり、本事業の速やかな進捗を要望いたしました。最近、これまでに経験したことのない規模の台風や豪雨などが本市にも影響を及ぼしています。大規模災害に直結しかねない喫緊の課題については、国・県との連携のもと早急な対応をしなくてはなりません。引き続き事業の進捗について注視していきたいと考えています。

参考資料 : 令和2年7月定例会 一般質問 

    大規模盛土造成地について

 西山 大規模盛土造成地の定義について

【答弁】都市建設部長 大規模盛土造成地の定義につきましては、「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン」によりますと、盛土造成地のうち、谷や沢を埋めた盛土の面積が3,000㎡以上のもの、又は、傾斜地への盛土において、盛土前の傾斜面の角度が20度以上、かつ、盛土の高さが5m以上であるものが大規模盛土造成地と定義されており、それぞれ「谷埋め型大規模盛土造成地」と「腹付け型大規模盛土造成地」とに分類されております。  

 西山 大規模盛土造成地調査事業の具体的な内容について

【答弁】都市建設部長 事業の内容につきましては、大きく2つの段階がありますが、一つ目は、新旧の地形図等の比較により、宅地造成前後の標高の違いから大規模盛土造成地を抽出し、マップの作成、公表を行う「第一次スクリーニング」と、二つ目は、地盤調査を実施し、その結果をもとに造成地の安定計算を行い、大規模盛土造成地の安全性を確認する「第二次スクリーニング」において抽出された、すべての大規模盛土造成地を対象に造成年代調査と現地調査を実施し、第二次スクリーニングの必要性や優先度を評価する「第二次スクリーニング計画」を作成した後に、第二次スクリーニングに着手することとなっております。   

 福島県内でも、南相馬市広野町のように、全く盛土造成地がない自治体もあり、また、調査を実施していない自治体もあると聞いております。

 西山 いわき市大規模盛土造成地マップについて

【答弁】都市建設部長 いわき市大規模盛土造成地マップにつきましては、住民の宅地被害に対する関心を高め、大規模盛土造成地の早期の変状把握、対応等により被害の防止軽減につなげるものとして、第一次スクリーニングにより抽出された、「谷埋め型大規模盛土造成地」585箇所、「腹付け型大規模盛土造成地」23箇所の計608箇所の大規模盛土造成地について、その位置を示したものであります。なお、当該マップに示された大規模盛土造成地は、直ちに危険性のある造成地を示したものではなく、さらには、造成工事や建築行為を制限するものではないとの説明も踏まえまして、本年3月5日に、市のホームページ等により、公表したところであります。   

 本市の盛土造成地の中には、ゴルフ場や墓地そして公園なども含まれており、ただ今の答弁で、この大規模盛土造成地マップが直ちに危険性を持つ盛土造成地を示したものではないとの説明でしたが、マップを公表することにより市内の盛土造成地の存在を知ることができますので、住民の皆様に対して、調査事業の趣旨を正しく理解していただき、過度の不安や誤解が生じないような対応も進めてほしいと思います。滑動崩落による宅地被害についての関心を高めるとともに、早期の宅地変動の把握や早期対応によって被害の防止や軽減につながる本事業のさらなる推進をお願いいたします。

 西山 本市における今後の調査スケジュールについて

【答弁】市長 今後の調査スケジュールにつきましては、今年度と来年度の2か年において、市内における全608箇所の大規模盛土造成地について、造成年代調査及び現地調査を行い、これらの結果を踏まえ、第二次スクリーニングの優先度評価等を行ったうえで、「第二次スクリーニング計画」を作成することとしております。その後令和4年度以降につきましては、当該計画に基づき、優先度が高く、安定計算が必要と判断された大規模盛土造成地を対象に、地盤調査などの第二次スクリーニングを実施することとしております。  

 スケジュールに沿って調査事業を進めていく中で、大規模盛土造成地の危険性を把握した場合、本市としてはどのような対策をとることになるのか、

 西山 調査後の対応の見通しについて

【答弁】市長 本事業による調査の結果、滑動崩落の恐れが大きいと確認された大規模盛土造成地につきましては、宅地造成等規制法に基づく「造成宅地防災区域」の指定を行ったうえで、滑動崩落の予防対策に取り組むこととなりますが、その際、必要とする予防対策やスケジュール等を検討し、該当する地区の住民の皆様に対しまして、調査結果とともに防災区域の指定範囲や予防対策の内容など、十分な説明を行い、ご理解とご協力をいただきながら、対応していく考えであります。   

 今回の大規模盛土造成地調査事業を実施し、滑動崩落の恐れがあると判断された場合、その宅地に住む皆様にどのように寄り添って対応していくのかが非常に重要だと思います。

 宅地耐震化推進事業には、現地調査そしてボーリング調査などを経て、最終的には滑動崩落防止工事の実施といった該当地域に直接手を加えることもできるようです。

 本市も、しっかりと国や県と連携を取りながら、ぜひともその目的に沿って、該当する地域の住民の皆様が、安全に日々の暮らしを送ることができるよう、さらなる事業の推進を要望します。

 

 次に、ここまで本市の新型コロナワクチンの接種についてです。医療関係者や高齢者の年代ごとなど、予定通り進んできていること、あらためてコロナ感染防止対策に従事している皆様に心より感謝申し上げます。先に行われた6月定例会では、市民の皆様へのきめ細かなサポートが進むよう会派一丸となって、新型コロナ関連の補正予算を可決し、提出議案全てを議了し閉会いたしました。しかしながら、ここにきてワクチン接種の延期があるとのことで大変気がかりです。当初の予定通りワクチンが供給されコロナ感染への不安軽減のためにも、多くの皆さんができるだけ希望するスケジュール通りに接種できる体制に戻ることを願うばかりです。そして一日でも早く市内に活気が戻り、医療関係の皆さんのハードワークが緩和されることや飲食関係の皆さん、そして中小企業の皆様が安心して経済活動できる環境に戻さなければなりません。関係の皆様には大変なご苦労をおかけいたしますが、もうひと踏ん張りお願いいたします。

 

 3つ目として、そのような中、市政のかじ取り役であるいわき市長選挙が9月5日に行われます。ここ数回の市長選挙では、政策論争を戦わすのではなく、事実に基づかないパーソナルなことや対立する候補の人格を攻撃するような悲しい動きもありました。

 今回の市長選挙での私の考えですが、所属政党の推薦候補はないとのこと、それにより党からの拘束もないとのことですので、政策的に自分の考え方と最も近い候補とともに、私がこれまで皆様にお示ししてきた「いわきで生まれ、いわきで育ち、いわきで学び、いわきで働く、そんないわきの明日を創るため」切磋琢磨し、頑張っていこうと考えています。

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皆様にはご理解のほどよろしくお願いいたします。